アピシット首相「強制排除宣言」
タイの首都バンコク都心部では15日も軍とタクシン元首相派「反独裁民主戦線」(UDD)の衝突が続き、6人が死亡した。13日から3日連続の衝突で、死者は計23人となった。地元当局によると、14、15日で172人が負傷した。事態は沈静化の兆しを見せておらず、死傷者が今後さらに増える恐れもある。
衝突はUDD占拠地域の南東、北側、南側の3カ所で起き、断続的に銃撃や爆発が起きている。軍は占拠地域の北側で実弾を発砲すると宣言し、一般市民や報道関係者の立ち入りを禁止。AFP通信によると、北側で銃撃によるとみられる少なくとも3人の遺体が目撃された。南東側では地元英字紙「ネーション」のカメラマンが足を撃たれ負傷。さらに警察官宿舎に砲弾が撃ち込まれ、子供を含む負傷者が出ている。
UDD幹部は15日、「これ以上の犠牲者を防ぐため」として軍に発砲停止を求めた。
一方、アピシット首相は同日夜、テレビ演説し、「損失を最小限にするには今の方法しかない。後戻りはしない」と述べ、UDDに対する包囲を継続する考えを表明。軍報道官は「UDDが都心部占拠を解除しなければ、兵を進める」と述べ、UDDに早期撤退に応じるよう警告した。
ニュースソース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100515-00000084-mai-int
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