2009年11月11日水曜日

カンボジア観光旅行、キャンセル続出

 タイ旅行代理店協会(ATTA)のアピチャート顧問は11月10日、タイとの外交レベルの引き下げにまでに発展した関係悪化でカンボジアの観光関連収入が300億~400億バーツ減少するとの見通しを示した。

 カンボジア政府がタクシン元首相を経済顧問に起用したことで、2国間の緊張が高まっているが、同顧問は、「欧州の旅行者については、アンコールワット観光をやめてタイ東北部を訪れるという人が増えている。観光面では、タイよりカンボジアのほうが打撃を受けている」と指摘している。

 一方、チャルンATTA副会長によれば、カンボジア観光などの訪問を予定していたタイ人の95%までが延期やキャンセルし、目的地を国内やラオス・ミャンマーに変更するものと見られるとしている。また、ヨーロッパを中心とした観光客がカンボジアの代表的な遺跡であるアンコール・ワットへの訪問を控え、タイの東北地方に点在する同時代の遺跡への訪問に切り替える動きもあるとの事。

 なお、昨年は、60万人以上のタイ人がカンボジアを訪れ、また、カンボジア人約6万人がタイを訪問した。

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