2010年4月8日木曜日

バンコクの非常事態宣言、反タイ政府派は散会拒否

【タイ】7日夕方にバンコク首都圏に非常事態宣言を発令したタイ政府は同日夜、地上波テレビ全局を通じ、バンコクで続いているタクシン元首相派団体「反独裁民主戦線(UDD)」の反政府集会が違法だと指摘し、散会を求めた。また、集会の規模拡大を防ぐため、地方のUDD支持者がバンコクに入ることを検問で阻止し、バンコクから帰郷を希望する場合はバスなど交通手段を提供する方針を明らかにした。軍・警察による集会の強制排除の可能性には言及しなかった。

 非常事態宣言は5人以上の集会禁止、報道統制などを認めるもので、バンコク都と隣接するノンタブリ県の全域、パトゥムタニ県、サムットプラカン県、ナコンパトム県、アユタヤ県の一部に発令された。

 UDDは東北部、北部など地方の支持者数万人を動員して、3月半ばからバンコクのパーンファー橋周辺、4月3日からは高級ショッピング街であるラーチャプラソン交差点一帯を占拠し、政府に即時解散総選挙を要求している。非常事態宣言発令後も退く気配はなく、支持者に対し、バンコクの2拠点と各県県庁に集まり、政府に圧力をかけるよう呼び掛けた。

 緊迫した状況の中、アピシット首相は東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議出席のため、8―9日、ハノイを訪問する予定。不在中、治安対策はステープ副首相が担当する。


http://www.newsclip.be/news/2010408_027166.html

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