2010年5月19日水曜日

タイ衝突、治安当局「排除終了」を宣言 一部は暴徒化

タイ衝突、治安当局「排除終了」を宣言 一部は暴徒化
タクシン派幹部投降

タイの首都バンコクで反政府デモを続けてきたタクシン元首相支持派団体「反独裁民主統一戦線」(UDD)の主要幹部は19日午後1時45分(日本時間同3時 45分)、治安当局に投降した。UDD幹部の身柄拘束後、治安当局はテレビ会見し「事態は我々の統制下にあり、(強制排除の)作戦は終了する」と述べた。

 UDDの主要幹部7人が投降。ただ強硬派とされていた一部の幹部は逃亡しており、治安当局が行方を追っている。

 UDD幹部は投降に先立ち、「参加者の安全確保のため」として集会解散を宣言したが、一部のデモ隊はこれに従わず、占拠地域にある商業施設の建物を破壊したり、火を放つなどして暴徒化。銃撃音や爆発音も聞こえており、治安情勢は依然として不安定なままだ。

 政府の治安部隊は同日早朝、バンコク中心部を占拠するデモ隊の強制排除に着手。デモ隊が占拠する最大の商業地区、ラチャプラソン交差点などの奪還を目指していた。
ニュースソース
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C9381959FE3EBE2E1E18DE3EBE2E7E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2

タイ元首相派、デモ解散を宣言

ロイター通信などによると、タイのバンコク中心部を占拠するタクシン元首相派勢力「反独裁民主戦線」(UDD)の幹部は19日午後(日本時間19日夕方)、デモの解散を宣言した。

 幹部は占拠地区で、「犠牲者をこれ以上増やしたくない」と理由を述べた。

 ただ、各地で衝突は続いており、デモ解散の宣言が直ちに戦闘の終結につながるかどうかは不透明だ。

占拠地域を一部制圧=伊記者ら5人死亡―治安部隊、タクシン派と銃撃戦・タイ

】タイの治安部隊は19日、タクシン元首相支持派「反独裁民主統一戦線(UDD)」が占拠する首都バンコクのルンピニ公園付近の強制排除に踏み切り、制圧した。激しい銃撃戦が発生し、AFP通信によると、巻き込まれたイタリア人ジャーナリスト1人を含む計5人が死亡した。
 衝突は首都の他地域にも拡大しているもようで、犠牲者はさらに増える恐れがある。病院関係者によると、外国メディアの2人とタイのメディアの1人が負傷した。負傷者は数十人に達しているもようだ。
 タイ政府報道官は同日、「ルンピニ公園を制圧した。一部のUDD幹部は逃走した」と述べた上で、タクシン派の占拠地域を狭めていくと強調した。
 一方、AFPによると、UDD幹部は数千人が占拠とデモ集会を続ける中心部の商業地区で「われわれはどこにも行かず、とどまり続ける」と抵抗を続ける構えを見せ、支持者は安全のため同地区に集まるよう呼び掛けた。
 治安部隊は19日早朝、バンコク中心部のビジネス街シーロム通りに集結。兵士ら数百人と装甲車十数台が、タクシン派がバリケードを築いて占拠するルンピニ公園付近に移動して強制排除を開始し、タクシン派の占領地域を制圧した。 



ニュースソース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100519-00000078-jij-int

2010年5月17日月曜日

タイ政府、18日までの解決決意 騒乱4日目、死者32人に

タイ政府は16日、治安部隊と衝突して抵抗を続けているタクシン元首相の支持団体「反独裁民主統一戦線(UDD)」支持派の封鎖作戦を継続するため、17、18日の2日間、首都バンコクを休日とすることを決めた。またUDD幹部に投降を求めるとともに、バンコクの繁華街を占拠しているUDD支持者のうち、老人や女性、子どもらの17日午後3時(日本時間同日午後5時)までの撤退と、デモの自主的解散を強く要求した。
 政府は衝突による犠牲者が増え続ける事態をこれ以上容認することはできないと判断。UDD側の出方次第では強硬手段を用いてでも、18日までに事態を正常化させる強い決意を示した。だがUDD側は徹底抗戦の姿勢を崩しておらず、政府の狙い通りに混乱を収拾できるかは不明だ。
 双方の衝突が続くバンコクでは16日も一部地域で銃撃戦などが発生し、新たに7人の死亡を確認。UDDが占拠する繁華街の封鎖を治安部隊が始めた13日以降、4日間の死者数は32人、負傷者は約240人に上った。
 UDD幹部は16日、政府が軍を撤退させるなら国連の仲介で政府と交渉する用意があると述べたが、政府側は拒否した。


http://www.kahoku.co.jp/news/2010/05/2010051601000246.htm

タイ騒乱 重体の少将死亡

タイのタクシン元首相派団体「反独裁民主統一戦線(UDD)」のデモ隊と治安部隊による衝突は十七日未明も首都バンコク中心部で断続的に続き、騒乱は五日目に入った。病院関係者によると、UDD強硬派で、十三日に狙撃されて重体になっていたカティヤ陸軍少将(停職中)が死亡し、衝突が始まった十三日以降の死者は三十六人、負傷者は二百五十五人となった。

 AFP通信によると、新たな死者にはほかに兵士一人も含まれるが、この兵士は私用でビジネス街を通りかかり、衝突に巻き込まれたという。

 UDDが占拠するルンピニ公園近くの高級ホテルでは十七日未明、十七階などにロケット弾が撃ち込まれ、宿泊客約百人が地下へ避難した。宿泊客への被害はなかった。

 軍は十七日午後三時(日本時間同五時)までに、デモ参加者のうち、女性や子供、高齢者に対して自主退去するよう要求している。警察などの協力を得て非政府組織(NGO)が退去の手助けを行う予定。軍報道官は「男性も自主退去できるが、武器を所持していないことを示す必要がある」としている。

 治安部隊は十三日夜から、UDD占拠地区の周辺約三キロ四方の道路を封鎖し、食料供給やデモ参加者の増加を阻止する「兵糧攻め」を実施。一部デモ隊が治安部隊を攻撃し、治安部隊が応戦して銃撃戦になるなど激しい衝突が続いている。

2010年5月16日日曜日

タイ騒乱の死者23人に 治安当局が強硬措置

タイの治安当局は15日、タクシン元首相派が占拠する首都バンコク中心部周辺の封鎖をさらに強め、外部から占拠地域に向かおうとする者に対して実弾を使用する地区を設けるなど強硬措置をとり始めた。封鎖地域の外で衝突が起き始め、一般市民の巻き添えが増えている。騒乱が収まる見通しは立っていない。

 緊急医療機関によると、衝突が始まった13日からの死者は23人に増え、負傷者は180人に達した。ただ同医療機関は、衝突が多いため死傷者数の把握が難しくなってきているとしている。

 アピシット首相は15日夜、占拠地域封鎖後初めてテレビ演説し、「多くの犠牲を回避するための最善策であることを国民に理解してほしい」と説明した。

 この日、占拠地域から北へ約2キロ離れたラチャプラロプ地区では、治安部隊と元首相派の銃撃戦が終日続き、通行人らが巻き込まれて2人が死亡した。14日に激しい衝突があった中心部の観光名所ナイトバザール周辺でも爆発があり、近くにいた救急隊員が死亡した。

 軍は衝突があった両地区の一部を立ち入り禁止の「実弾使用地区」に指定し、進入する者は銃撃すると警告。占拠地域への元首相支持者の流入を防ごうとしている。この措置で一般市民の巻き添えが増える危険が増している。

 また、占拠地域内に入れない元首相派1千人以上が、バンコク最大のスラム街クロントーイ地区などに集まり、治安部隊への抗議集会を始めた。


ニュースソース
http://www.asahi.com/international/update/0515/TKY201005150169.html

アピシット首相、バンコクを人質にはさせない - 行動継続を確認

各報道によると、アピシット首相は15日20:30過ぎに放送された特別緊急放送の中で、バンコクを反独裁民主主義同盟の人質にさせない為にも引き続き包囲行動を実行していく方針である事を明らかにした。

 アピシット首相は、現在行われている行動は、集会参加者の数を減らし集会を解散に追い込む為に、集会会場を包囲し損害を最低限に抑え圧力を加える事を意図して行われており、集会会場内への突入は意図していないにもかかわらず、集会参加者に紛れ込んでいる武装部隊が当局側の行動を妨害してきたと指摘した。

 更にアピシット首相は、現在行われている行動は、正常化実現の為に取り組まれている話し合い、和解推進案の提案等の手段と方向性を一つにしている、法に従わない者がバンコクを人質にし、政府に反対する武装勢力が部隊を組織し当局や国民、組織に攻撃を仕掛けるような状況を打破する為に必要なものであり、また後戻りすることが出来ないものであるとした。

 その上で、アピシット首相は、損害を最小限に抑える手段は、テロリストによる継続的な活動機会を抑え込むために集会を解散する事であると指摘すると共に、国民に対して対立の輪に巻き込まれず全てを政府側の対策に委ねるよう要請した。




http://thaina.seesaa.net/article/150011034.html

死者23人に 占領地北側、軍が実弾発砲宣言

アピシット首相「強制排除宣言」


タイの首都バンコク都心部では15日も軍とタクシン元首相派「反独裁民主戦線」(UDD)の衝突が続き、6人が死亡した。13日から3日連続の衝突で、死者は計23人となった。地元当局によると、14、15日で172人が負傷した。事態は沈静化の兆しを見せておらず、死傷者が今後さらに増える恐れもある。

 衝突はUDD占拠地域の南東、北側、南側の3カ所で起き、断続的に銃撃や爆発が起きている。軍は占拠地域の北側で実弾を発砲すると宣言し、一般市民や報道関係者の立ち入りを禁止。AFP通信によると、北側で銃撃によるとみられる少なくとも3人の遺体が目撃された。南東側では地元英字紙「ネーション」のカメラマンが足を撃たれ負傷。さらに警察官宿舎に砲弾が撃ち込まれ、子供を含む負傷者が出ている。

 UDD幹部は15日、「これ以上の犠牲者を防ぐため」として軍に発砲停止を求めた。


 一方、アピシット首相は同日夜、テレビ演説し、「損失を最小限にするには今の方法しかない。後戻りはしない」と述べ、UDDに対する包囲を継続する考えを表明。軍報道官は「UDDが都心部占拠を解除しなければ、兵を進める」と述べ、UDDに早期撤退に応じるよう警告した。


ニュースソース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100515-00000084-mai-int