2010年5月15日土曜日

タイ騒乱なお緊張、バンコクで死者17人超 負傷者155人

タイの首都バンコク中心部を占拠する反政府デモ隊と治安部隊の衝突は15日も続き、医療当局によると、政府が占拠地域の封鎖を開始した13日夕方以降の死者数は少なくとも17人、負傷者は155人(日本時間午後1時現在)にのぼった。治安情勢の緊迫を受け、市内を走る高架鉄道や地下鉄は始発から全面的に運行を中止している。

 タクシン元首相支持派団体「反独裁民主統一戦線」(UDD)率いるデモ隊と治安部隊の衝突は、15日も封鎖エリア周辺で断続的に発生。地元メディアによると、警告を無視して検問所に突入した車に治安部隊が発砲したり、デモ隊が交番に火を放ったりするなど衝突がエスカレート。銃撃戦も起きている。

 政府は占拠地域の電力・水供給や携帯電話の電波を遮断してデモ隊を孤立させ、撤収に追い込む方針。占拠地域を装甲車などで封鎖し、新たなデモ参加者の合流や食料・燃料の補給を断っている。

 治安当局は14日夜のテレビ会見で「占拠地域を狭め、デモ参加者を減らし、武装したテロリストの逮捕を容易にするため」と封鎖作戦の狙いを説明。「一般参加者は速やかに会場を去ってほしい」と呼びかけた。







http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381959FE3E7E2E0E08DE3E7E2E7E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2;at=ALL

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