タイ国内で様々な恩典が得られる外国人向けの特別優遇カード「タイランド・エリートカード」事業について、タイ政府は11月17日の閣議で、民間への売却案を1カ月以内にまとめるようタイ国家経済社会開発委員会(NESDB)と財務省に指示した。入国時の専用カウンター、ビザなど国の業務関連を除く全事業を3カ月以内に民間にオークションで売却する方針で、譲渡に失敗した場合は清算、会員に対する会費の払い戻しに23億9千万バーツの賠償金を支払う方向で検討する。
エリートカードは、タクシン政権時代の負の遺産とも言える国営プロジェクトで、会員数が予想を大きく下回り、累積赤字は5月末時点で14億バーツに上る。入会金は当初100万バーツで、2008年から150万バーツに値上げされた。会員はタイ国内のホテル、スパ、ゴルフ場、レストランなどが割引・無料になるほか、特別なビザが支給され、スワンナプーム空港の出入国で専用カウンターが利用できる。会員数は5月末で計2,570人で、韓国人が737人と最も多く、次いで日本人399人、台湾人294人となっているとの事。
クール・バンコク
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