タクシン氏、カンボジアを出国

　タイのテレビ報道によると、11月14日、カンボジアを訪れていたタクシン元首相はプライベートジェット機でカンボジアを出国した。行先は明らかになっていない。

　タクシン氏はカンボジア政府の経済顧問に任命され、10日からカンボジアを訪問していた。10日夜にはタイから駆けつけた妹のヤオワパー元下院議員、義弟のソムチャーイ前タイ首相とともに、カンボジアのフンセン首相の家族と夕食をとり、親密ぶりをアピール。12日にプノンペンで講演を行い、13日にはフンセン首相とゴルフを楽しんだ後、タイから面会のために駆けつけたタクシン支持派のタイ貢献党下院議員数十人と会談した。

　タイ政府はタクシン氏が昨年10月、汚職で懲役2年の実刑判決を受けたことから、カンボジア政府に身柄引き渡しを要求したが、カンボジア側はタクシン氏は政治犯だとしてタイの要求を拒否。こうした事態を受け、両国は相互に大使を召還、一等書記官を国外退去処分にするなど、関係は悪化している。

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