2009年7月13日月曜日

タイ首相、軍部からの外相解任圧力の存在を否定

 アピシット首相は12日、民主主義市民連合による2空港占拠に絡んでテロ容疑で出頭令状が発行されているカシット外務大臣に対する軍部からの解任圧力の存在を否定した。

 この発言は、ニュージーランド訪問中のカシット外務大臣が現地のメディアとのインタビューの中で軍部からの解任圧力が存在している事を明らかにした事を受けたもので、12日付けのマティチョン紙によると、インタビューの中でカシット外務大臣は、軍に対して報復人事を行う権利を持たない立場として敢えて言わせてもらうと断った上で、自分の解任を首相に要求している軍の幹部グループは、タクシン元首相により国家が蹂躙されていた時に国を守ろうとしなかった輩であり、もし彼らに国を守る気があるのであれば議会内外で暗躍する悪徳政治家に対して辞任圧力を加えていたはずであると指摘していたという。

 また、カシット外務大臣はインタビューの中で解任を要求している軍幹部に対して姿を現しメディアを通した公開討論に応じるよう呼びかけると共に、ソンティ氏やアピシット首相に対する暗殺未遂に関与した者についてステープ副首相に尋ねる考えである事を明らかにしていたという。

 一方、この発言に対してアヌポン陸軍司令官は、自分は政治に関与した事は一度もなく、これを書いた新聞記者同士で尋ねあえば済むことである。とにかく自分は関係していないと語り、辞任圧力への関与を強く否定している。

タイランドなび

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