2009年7月13日月曜日

エイズ治療貢献でマグサイサイ賞受賞

 エイズ治療薬「GPO-VIR」の発明者として知られる女性研究者クリサナ氏(57)が、社会奉仕部門での功績が認められ、今年のマグサイサイ賞を受賞することになった。

 8月3日に受賞者が正式発表され、同31日に授賞式が執り行われる。

 マグサイサイ賞は、フィリピン大統領ラモン・マグサイサイを記念して1957年に創設された。アジアのノーベル賞とも呼ばれている。

 南部スラーターニー県出身のクリサナ氏は、国立チェンマイ大学で薬学を学んだあと、英バース大学で薬学の博士号を取得。タイに帰国後、政府医薬品機構(GPO)で医薬品開発などに従事し、1989年には同氏の働きかけで設置されたGPOの調査開発研究所の初代所長に就任した。

 2002年に所長職を退いたあとも、アフリカなどを訪れ、薬草を使ったエイズ・マラリア治療薬の生産指導などに当たっている。

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