2009年10月1日木曜日

最高裁、タクシン政権時の元副財務相らに有罪判決

 最高裁判所は9月30日、タクシン政権(01~06年)による新宝くじ導入で汚職は認められなかったものの、法規違反があったとして、当時のワラテープ副財務相に禁固2年、罰金2万バーツの執行猶予付き有罪判決を言い渡した。

 さらに、チャイワット政府宝くじ庁(GLO)長官、ソムチャイヌック財務事務次官も禁固2年、罰金1万バーツの執行猶予付き有罪判決を受けた。

 タクシン政権が2003年に「慈善目的」で開始した新宝くじについては、当初から「射幸心を煽るもの」、「タクシン派の支持拡大用資金の調達が目的」、「法律違反」といった批判が続出した。その後、2006年9月の軍事クーデター後に設置された資産調査委員会が詳しい調査を行い、「汚職の疑いがある」と結論づけた。この判断に基づき、新宝くじ承認にかかわった当時の閣僚30人を含む計47人が昨年、起訴された。

 最高裁によれば、新宝くじは、売り上げ収益(2003~2006年で総額1,230億バーツ)が教育・公衆衛生などに投入されており、政策としては評価できるものの、適切な法的手続きがとられていなかった。

 また、この訴訟では、当時の閣僚に総額360億バーツの損害賠償が求められていたが、これは汚職が認められなかったことから却下された。

 なお、タクシン元首相については国外逃亡中で出廷不能のため、被告から外され判決延期となった。

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