INNは8日、ラジオ・オーストラリアの報道としてタクシン元首相が別名を使用してフィジーに入国し、同地でフィジーの首相との間で秘密協議が行われたと報じた。
会談内容に関しては明らかにされていないが、軍事政権による厳格な検閲が施行されているフィジーのメディアは消息筋からの情報としてタクシン元首相側から3億米ドル(約103億バーツ)の投資の打診があったと報じた上で、背景にタイ当局の追っ手から逃れる為にフィジーを政治的な避難場所にしたいとの同元首相側の思惑があるとの見方を示しているという。
また、オーストラリア当局筋は、会談の場でフィジーの首相からタクシン元首相に対して向こう5年間に渡り身柄の安全を保障する用意がある旨伝えられていた事を明らかにしているという。
INN及びネーションの英字報道(DPA電を含む)によると、タクシン元首相はタイとの間で犯罪人引渡条約が締結されていないフィジーとトンガを政治的な避難先と位置づけていると見られ、また、同元首相一行は、プライベート・ジェットで5日にVIP待遇を受けたフィジーに入国し、5日にはトンガに向け飛び立ち、その後はポート・ヴィラを訪問した後に10日からメラネシア先鋒グループ(MSG)の会議が開かれるバヌアツに向かうものと見られているという。
先にタクシン元首相の法律顧問で元外務大臣のノパドン・パッタマ氏が、タクシン元首相がフィジーに入った後に4カ国の指導者と面会する予定になっている事を明らかにしていた。
参考:メラネシア先鋒グループとは、パプアニューギニア・ソロモン諸島・バヌアツ・フィジーの4カ国と思われる。
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