2009年8月18日火曜日

ロヒンギャ難民、長期拘束で死亡者

 タイ南部ラノーン県で2009年1月から拘留されているロヒンギャ難民86人のうち、今年6月と8月にそれぞれ1人(15歳、19歳)死亡。また、13人が健康を害していることが明らかになった。

 難民86人は全員、ミャンマーとバングラデシュの国境、またはミャンマーのアラカン州へ送還されるのを待っていた。このうち29人は、バンコクでバングラデシュ国籍の取得手続きを済ませたところだった。

 警察は死因について「絶望感から来る飲食拒否」と発表。死亡した2人とも死亡時は、皮膚が黄色に変色していたという。

 一方、タイ側は、拘留中のロヒンギャ難民の待遇については、1日3食を提供するなど十分に配慮していることと強調。「しかし、長期の拘留で意気消沈し、食欲をなくす者も多い」(関係筋)とのことだ。

 2008年には、タイ海軍が拘束したロヒンギャ難民約1,000人を海上に放置したことが、国際的に強い批判を受けた。

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