バンコク、狂犬病による死者増加

　国立チュラロンコン大学医学部の狂犬病研究チームによれば、今年はこれまでに狂犬病で23人が死亡しているという。バンコクに限ると、昨年は死者が1人だけだったが、今年はすでに7人が命を失っている。

　研究チームの主任ティラワット医師は、「死亡例の約半数は、飼い犬からの感染が原因。このため、飼い主が犬の予防接種を怠らないことが大切。特に子犬の予防接種が非常に重要」と指摘する。子犬については、かまれても狂犬病が原因とは気づきにくいため要注意とのことだ。

　同医師は、「子犬は生後3か月までは予防接種すべきでないというガイドラインもある。だが、これは見直すべき」としている。

　なお、タイでは、20年ほど前まで年間に数百人が狂犬病のため死亡していた。その後、対策が強化され、死者数は大幅に減少している。

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