2009年9月4日金曜日

南部情勢が再激化、爆破・銃撃が相次ぐ

 3日昼過ぎ、タイ南部パタニー県県都内中心部にある飲食店前に駐車してあったバイク及び約200メートル離れた場所にある雑貨店内からほぼ同時に爆発が発生し、同日夕方までに27人から29人の負傷が確認された。

 実行グループは、破壊力よりも音響効果を狙った爆発物を雑貨店内で爆破させ、当局側の注意を雑貨店側に引きつけた上で、人身に危害を加える目的で当局側の注意が届かなかった飲食店前に仕掛けたバイク爆弾を爆発させたものと見られている。

 また、県都内では2日22:30前、小型トラックに乗った人数不明の一味がイスラム教教師の男性(57)が運転する車に向け銃を乱射し、男性及び同乗していた13歳の息子が死亡した。同乗していた28歳と12歳の娘は難を逃れた。現場は、軍の臨時駐留地の近く。

 更に、2日朝には県都内バーラーホ地区の行政機構評議会議員選挙に出馬中の34歳(報道により44歳)の男性が、礼拝を終えモスク前に出てきたところで、バイクに乗った2人組に銃撃され死亡した。

 同県パナーレ郡内では3日夕方、市場内で買い物中だった自警レンジャー部隊員の男性(31)が、客に紛れていた何者かに銃撃され死亡した。

 同県ノーンチック郡内では2日夜半、バイク2台に分乗した4人組が茶店店内に向け銃を乱射し。52歳のイスラム教徒の男性が死亡した。

 同県ヤラン郡内では2日17:00前、村自警組織に所属する45歳のイスラム教徒の男性が、雑貨店内で買い物中にバイクに乗った2人組に銃撃され死亡した。

 一方、ナラティワート県バーチョ郡内では2日21:00過ぎ、バイクで路上を走行中だった30歳の郡の自警団に所属するイスラム教徒の男性が、バイクに乗った2人組に銃撃され死亡、同日朝には同郡バーレトー地区の行政機構評議会議長の男(40)が、地区内にある学校の放火を指示した容疑で逮捕された。

 同県シーサコン郡内では2日21:30過ぎ、37歳の副村長が何者かに銃撃され死亡した。

 同県ルーソ郡内では2日昼過ぎ、バイクの2人乗りで路上を走行中だった45歳と42歳(報道により43歳と39歳)のイスラム教徒の夫婦がバイクに乗った2人組に銃撃され夫が死亡し、妻が重傷を負った。

 同県ランゲ郡内では1日15:00頃、一斉家宅捜索中だった国境警備警察隊と人数不明の一味との間で約15分間に渡る銃撃戦が発生し、一味側に属する31歳のイスラム教徒の男が射殺された。

 また、ヤラー県バンナンサター郡内では2日8:30前、潜伏中の分離主義組織関係者の一斉摘発作業中だった軍関係者と5人~7人位と見られる一味との間で約10分間に渡る銃撃戦が発生し、一味側に属する31歳のイスラム教徒の男が射殺された。男は一連の不穏な動きに関与した容疑で逮捕状が発行されていた。

 同県ガーバン郡内では2日朝、教師警護班を狙ってバイク爆弾が爆発したが、幸い人的な被害は無かった。

 同県ヤハー郡内では2日夕方、礼拝の為にモスクに向かっていた49歳(報道により40歳)の男性が、モスク前の路上でバイクに乗った2人組に銃撃され死亡した。

タイランドなび
           

0 件のコメント:

コメントを投稿