2009年9月2日水曜日

粗糖高騰、消費者へ影響か?

 粗糖価格が28年ぶりの高値となっている。タイ国内のサトウキビ生産者の増益が期待される一方、飲料メーカーでは製造コストの負担が増加しており、消費者へ価格転嫁が起こりそうだ。

 記録的な高値の主な要因として、砂糖の主要な輸出国であるインドの干ばつで、需要が供給を上回っていることなどがある。

 これにより、タイではより高い利益を求めて国内消費分を輸出へあてる生産者が増えるとみられ、飲料、菓子メーカーなどに大きな影響を及ぼす可能性が高い。
 
 また、近隣国への密輸も増えるとみられ、工業省サトウキビ・砂糖委員会(OCSB)では監視を強化するとしている。

 前回の収穫期には1トン当たり830バーツだったサトウキビの価格は、2009年―10年の収穫期には950バーツに達するとみられ、長年低利益に苦しんできた生産者は朗報に沸いている。
 
 なお、コンケン・シュガー・インダストリー社によると、バイオ燃料のエタノール価格は、原料が異なるため、影響は受けないとのことだ。

タイランドなび
        

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