2009年9月22日火曜日

タクシン元首相、クーデターにより国家は後退の道を歩まされた

 タクシン元首相は9月19日夜、反独裁民主主義同盟の集会会場で行われたビデオリンク演説の中で、3年前のクーデターによりタイは後退し、社会的公正や自由権が失せただけでなく、19日にカオプラウィハンで発生したタイ人同士の殺し合いに象徴される様な社会的対立を深刻化させ、更にパチャラワート国家警察長官の解任により警察機構そのものまで失墜させたと非難した。

 更にタクシン元首相は、クーデター勢力が大義名分に掲げた不敬や汚職、独立機関やマスコミへの干渉といった問題が現政権下でも依然発生しているだけでなく、経済問題を深刻化させタイ人の幸福まで奪ったと指摘した上で、今こそ健康不安を抱えている国王の為に己の傲りを捨て公益に目を向け和解推進に取り組むべき時であると訴えた。

 また、タクシン元首相は、クーデター発生直後にタクシーで戦車に突撃し、その後歩道橋で首を吊って自殺したタクシー運転手の男性を赤シャツ軍団のヒーローであると持ち上げると共に、民主主義の為に自らの命を犠牲にした男性に対して哀悼の意を示した。

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