タイ証券取引所(SET)パタリヤ所長は、先週タイ株式市場を2日間で7%も急落させた、国王陛下の健康問題に関する噂の調査のため、各証券会社から、10月上旬から15日までの株式及び先物市場の売買受発注リストを求めていることを明らかにした。
新たに先物市場及び投資家の売買リストまで情報を開示させ、タイ証券監視委員会(SEC)に調査させ始めたと述べた。また同所長は、タイ株式市場は現在一日当たりの平均売買代金が180億バーツとなり正常な状態に戻ったとの見方を示した。
この問題に関して、コン財務相は10月21日、「SETとSECは、噂に対し厳しい姿勢をとらねばならない。誰であろうと噂を広めた者は摘発するという明確なスタンスを示す必要がある」と述べ、SETとSECがいまだに噂の出どころを突き止められないことに不満をあらわにした。
さらに、財務相は、「SETは、犯人を割り出すのに1カ月かかると言ってきたが、1週間で十分なはず」と、SETの対応を批判。また、「(噂による株価変動が)株価操作だとは言っていない。だが、株価下落に対する何らかの答えは必要だ」と強調した。
クール・バンコク
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