タイ地元紙によれば、巨額の横領容疑でカナダからタイ当局に身柄が引き渡されたインド人投資家のラケシュ・サクセナ容疑者が10月31日、タイに到着し、拘留された。
サクセナ容疑者は1996年に経営破たんしたタイの銀行、バンコク・バンコク・オブ・コマース(BBC)の元顧問で、同年、カナダで逮捕された。タイへの身柄引き渡しを拒み、裁判で争ったが、29日にカナダ最高裁が上告を棄却した。
BBCはタイ王室の流れを引く名門行。オーナー一族の身内向け融資で1980年代に経営が悪化し、再建に向け、80年代後半にサクセナ容疑者を顧問に迎え、武器、政治家がらみの不正取引や架空融資などにのめりこんだ。不正融資は合計800億―1,000億バーツに上るとみられる。
タイの英字紙ネーションはBBCから融資を受けていた有力者として、タイのスチャート元下院副議長(融資額40億バーツ以上)、連立与党タイ国家威信党の領袖であるネーウィン元首相府相、サウジアラビアの武器商人アドナン・カショーギ氏(同33億バーツ)らの名前を挙げている。
このように、BBC事件で名前が浮上した政治家には現政権の有力者も含まれ、サクセナ氏の13年ぶりの帰国は大歓迎とはいかなさそうだ。タイ当局は「事情を知りすぎた」サクセナ氏が帰国後、暗殺される怖れがあるとみて、警備に力を入れる方針の模様。
アピシット首相はBBC事件について11月1日、事件から長い年月が経過しており、犯人すべてを処罰するのは困難という見方と示した。
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