タクシン氏従兄の元タイ陸軍司令官、交通事故で足骨折

　タイのテレビ報道によると、11月3日朝、タイ北部チェンライ県で、タクシン・チナワット元首相（60）の従兄のチャイヤシット・チナワット元陸軍司令官（64）ら軍関係者が乗ったワンボックスカーが対向車線にはみ出してバイクに衝突し、道路脇に転落した。

　この事故でバイクを運転していた大学生の男性が死亡、バイクの後部座席に乗っていた男性の妹が足の骨を折るなどした。チャイヤシット氏は足を骨折して近くの病院に運び込まれ、事故発生後、バンコクでの治療を希望したチャイヤシット大将側の意向を受け、軍側がヘリコプターを用意してバンコクに搬送された。ワンボックスカーの運転手と同乗者は軽傷。また、死亡した男性の妹は慈善団体が用意した車でチェンライ県内の病院に搬送されている。

　警察側は、見通しの良い直線道路上でワンボックスカーが車線をはみ出した際に衝突事故が発生している事から、ワンボックスカーを運転していた男性の居眠り運転が原因で事故が発生した可能性があると見て検証を行っている。
　
　チャイヤシット氏はタクシン政権（2001―2006年）で急激に出世し、陸軍司令官､国軍最高司令官を歴任。タクシン氏が2006年のクーデターで追放され、昨年、汚職で実刑判決を受け国外に逃亡してからも、タクシン氏を擁護する発言を続けている。

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