タイ地元紙によれば、タイからの分離独立を目指すマレー系イスラム教徒の武装組織とタイ当局の武力闘争が続くタイ深南部について、タイのタクシン元首相派野党タイ貢献党のチャワリット議長(元首相、元陸軍司令官、77)が深南部を自治区とする案を示し、物議をかもしている。深南部の「自治区」化は保守派が支配する現在のタイで禁句に近く、アピシット首相ら政府首脳は一斉に反発。一方、イスラム指導者はチャワリット案に関心を示している。
タイの地方行政・立法は一部が公選制となっているものの、県知事は内務省から派遣される官僚で、実質的に中央の支配下にある。例外は唯一知事が公選制となっているバンコクなどで、チャワリット氏は深南部についても同様の「自治区」を設けることを提案。さらに、独立派組織との交渉、恩赦も検討すべきとした。
これに対しアピシット首相(タイ民主党党首)は「地方行政の枠組みを壊す」「選挙対策だ」などと批判。ステープ副首相(タイ民主党幹事長)は「国土を割ることはできない」「テロリストとの交渉はあり得ない」と一蹴した。さらに、政権与党・タイ民主党のテープタイ報道官は「チャワリット氏の提案は国家への裏切り行為」と非難した。
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