天然資源環境省森林局のウィトゥン局長は8月28日、同省の調査委員会がスラユット元首相(枢密顧問官)ら50人に指定保護森林内の土地の違法取得があったと判断したことを発表した。
問題になっているのは、東北部ナコンラーチャシーマー県シキュウ郡カオヤイティエンの土地。同局長によれば、1965年の保護森林指定の2年後に撮影された航空写真では、カオヤイティエンに人家などはまったく確認できなかった。このため、50人に及ぶ「土地所有者」は、指定後に違法に土地を取得して住宅などを建設したものと判断できるという。
また、1998年の閣議決定では、指定保護森林内であっても指定前からの居住者は罰しないとされているが、50人はこれに該当しないとのことだ。
農業目的や観光施設・住宅建設のため違法に取得された土地は80ヘクタールを超えるとされるが、スラユット元首相の「所有地」は3.2ヘクタールあまり。この問題は、スラユット氏が2006年に軍事暫定政権の首相に起用されたことから表ざたになったものだが、同氏は、「わたしが土地を購入した手続きに違法な点はない。1982年から土地と家屋を所有し、税金も適正に支払っている」としている。
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