8月22日、バンコクに隣接するノンタブリ県で、タクシーの運転手が電話中の女性にスタンガンで電気ショックを与える事件が起きた。
被害にあった女性のサナンさん(29)によれば、公衆電話で友達と話していたとき、男が近づいてきて、突然スタンガンで左の腰に電気ショックを与えた。驚いたサナンさんが大声で助けを求めたので、男は近くに駐車していたタクシーを運転して走り去ったという。
駆けつけた警官が、サナンさんとともに近くの道路を捜すと、ゴミ箱のゴミをあさっている中年の男を発見。サナンさんが顔を見ると、先ほどの男だったので、すぐに警官に知らせ、男はその場で逮捕された。タクシーは近くに乗り捨てられていた。
逮捕されたのはタクシー運転手クリサナ(35)は、スタンガンとドラッグを所持していた。調べに対し、クリサナは、以前付き合っていた女性に多額の金を貢いだが、女性はやがて電話に出なくなり、避けるようになったのでうらんでいたと供述。そしていつか元恋人に出会ったら、うらみを晴らそうと計画していたが、公衆電話で話しているサナンさんを見かけたとき、てっきり元恋人だと思い込み、用意していたスタンガンで犯行に及んだとのことだ。
しかし、人違いとわかってびっくり。あわててに逃げ、ゴミをあさるふりをして、警官の目をごまかそうとしたが、被害者が顔を覚えていたために逮捕されてしまった。
なお、警察では、クリサナの供述が偽証の可能性もあると疑っており、同じようにスタンガンで被害を受けた被害者がいないかどうか調べている。
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