軍関係筋が7月2日明らかにしたところによると、国境警備を担当する、タイ、カンボジア両軍の責任者が今月1日、国境の緊張緩和に向けた話し合いを行ったが、双方が主張を曲げず、もの別れに終わった。
タイ陸軍第2管区司令官が、世界遺産「プレアビヒア(タイ語名・カオプラウィハン)」近くの国境未画定区域に配備中のカンボジア兵約5,000人を半減するよう求めたのに対し、カンボジア陸軍第4管区司令官はこれを拒否するとともに、同区域からタイ兵を完全撤退させることを要求。タイ側もこれを拒否した。
国境未画定区域の領有権を巡る問題は、タイ側が先に世界遺産登録の両国共同申請への変更を世界遺産委員会に働きかけたことから再燃しており、両国の兵員増強に伴う国境での軍事衝突が懸念されている。
アピシット首相は2日、武力を行使することなく、政治対話で解決する方針を再確認。カンボジア首相の敵対的姿勢については、カンボジア国内向けのポーズとの見方を示した。
0 件のコメント:
コメントを投稿