昨年8月にタイで殺害された岐阜県山県市出身の棚橋貴秀さん=当時(33)=の口座から預金を引き出したとして、窃盗罪で岐阜地検に起訴された住所不定、 無職浦上剛志被告(30)が棚橋さん殺害を認め「失踪(しっそう)に関しては、すべて自分がやったこと」という謝罪文を、弁護士を通じて棚橋さんの母親に 渡したことが分かった。浦上被告の関係者が明らかにした。
関係者によると、謝罪文では浦上被告は殺害を認め動機として、金に困っていたことや棚橋さんと女性関係のトラブルがあったと説明しているという。
浦上被告は4月に東京都内で警視庁に別の事件で逮捕され、6月に棚橋さんの預金を引き出したとして窃盗容疑で岐阜県警に再逮捕されたが、窃盗容疑については否認。「言いたくない」と口を閉ざしていたという。
だが、岐阜地裁は30日、窃盗の共犯とされた輸入卸業森宏年被告(31)=愛知県一宮市=に懲役3年の判決を言い渡し、計1,700万円を棚橋さんの口座から 引き出したのは、すべて浦上被告の指示だったと認定。森被告は公判で死体遺棄について浦上被告が「巻き込んですまん」と話していたと証言していた。
棚橋さんは昨年8月5日に行方不明となり、その後タイ中部の山林で遺体で見つかった。タイ警察は同21日に殺人容疑で浦上、森両被告の逮捕状を取った。
県警は海外での重要犯罪を処罰する刑法の国外犯規定に基づいてタイ警察と協力して捜査を進めてきた。
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