2009年9月11日金曜日

エイズ寺の遺体の展示に批判の声

 複数の市民団体が9月9日、タイ中部ロッブリー県のナムプ寺が長年に渡りエイズ患者の人権を侵害しているとして、国家人権保護委員会に善処を求めた。

 「エイズ寺」で知られるナムプ寺内のエイズ患者保護施設では、行き場を失った末期のエイズ患者などが暮らしている。死亡後は遺体を展示し、「売春や薬物の乱用をするとこうなる。人としての道を踏み外さないように」と訪れる人々に警告。また、遺体の展示について寺院側は、予め文書で本人の承諾を得ていると説明している。

 こうした行為に対し、エイズ患者保護基金のスパトラ代表は、「エイズ寺に駆け込むのは他に選択がない人たちで、世話になるために寺院の要求は拒めないはず。本人の合意があるからといって、裸の遺体を晒すのは行き過ぎた行為。人権を尊重すべきだ」と批判。

 タイ・HIV/エイズ患者ネットワークの代表も、寺院がエイズ患者の病棟を公開して寄付を募っていることについて、「症状に苦しむ人たちを寄付集めに利用してはいけない。この寺院のやり方には長年疑問を感じていた」としている。

 国家人権保護委員会でも、寺院の行為が人権侵害に該当する可能性が高いとして詳しい調査を行う方針だ。

 ただ、その一方で、複数のエイズ患者にとり、このエイズ寺が最後の頼みの綱であることも事実。さらに、近年の不況により、寄付金が減少しており、エイズ患者の受け入れを中止せざるを得ない可能性も出ている。このため、住職自らバンコクに「出稼ぎ」をして、資金を集めているという。

 そのため、これらNGO団体の批判に対して、「単なる理想論ではエイズ患者をケアできない」とする反論もある。

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2 件のコメント:

  1. はじめまして。
    この記事の詳細に興味を持ちました。
    かつて同寺でボランティアをしたことがあります。
    諸外国から批判されていたことは知っているのですが、
    タイ人からも批判されているのですね。もとの記事は
    どのようなものか教えていただけませんか?

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  2. 申し訳ありません。
    元記事などの原稿先は覚えていません。

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