2009年9月6日日曜日

アピシット首相はもはや政権内での発言力を失っている

 タクシン元首相は6日朝MCOT系のラジオ番組内で行われた電話インタビューの中で、アピシット首相は既に政権内で決断や指示をする権限を失っているとの認識を示した。

 この発言は、和解推進の為に政府側と直接協議に応じる用意があるのかと聞かれた際に語られたもので、タクシン元首相は、タクシー運転手や下級警察官が自分の電話番号を知っているにも関わらず権力側からは一切の打診を受けていないと語り、ステープ副首相からの協議の申し入れを断っていたとの指摘を再度否定した上で、直接協議により政治活動の一切を中止するかについては現在話すことは出来ないものの、仮に政府側から協議の打診があればステープ副首相だろうと、既に政権内で発言力を失っていると思われるアピシット首相であろうとも協議に応じる用意はあると語った。

 また、協議の際にタイに帰国して司法手続きに則った処分を受けるべきであると指摘された場合の対応について聞かれたタクシン元首相は、現在のタイの司法には公正が存在しておらず、操り人形のアピシット首相にはこの問題を解決できるような自由裁量権を持っていないと語り拒絶する考えであることを明らかにした。

 一方、アフリカのダイアモンド鉱山への出資金が自らが政権時代に洗浄された資金から出資されたものなのかと聞かれたタクシン元首相は、クーデター直前に旅行カバン30個に詰められた現金を国外に持ち出していたとの噂を否定すると共にこの様な意図的に流布されたデマには耳を傾けないよう訴えた上で、イギリスのサッカーチームの売却益から出資されたものであった事を明らかにした。
 
 また、イギリス当局から同国内にある資産を差し押さえられたと報じられている事に関しても、デマでしかないと語り否定した。

 更に、放送の中で、自分が国外逃亡後に行き来している国々以上にタイ政府の方が自分の渡航に対してやきもきしていると指摘し、各国に対して自身の渡航の自由を妨害する書状を送りつけているタイ政府を皮肉ると共に、得意の「人間は一度生まれ一度死ぬ」とのモットーをあらためて紹介し自分には恐れるものはないと語った上で、プライベートジェットを所有していたり優秀なボディーガードがついているとの噂を否定する発言も聞かれた。

海外ニュースが気になる方はこちら!!
にほんブログ村 ニュースブログ 海外ニュースへ
海外ニュース 人気ランキング
           

0 件のコメント:

コメントを投稿