バンコク都内の高級ショッピングモール「エンポリアム」で開催中の野生動物イベント、環境保護団体などから非難の声があがっている。
10月8日~18日まで開催されるこのイベントでは、チェンマイ・ナイト・サファリなどから貸し出されたライオン、ホワイトタイガー、ミーアキャット、ダチョウなどの動物が展示されており、買い物客たちの注目を集めている。
これに対して、グリーンワールド財団のワンチャイ副事務局長は、「ホワイトタイガーは、狭い檻に閉じ込められ、炎天下の中で買い物客を喜ばせるために歩かされるなど虐待に近い状況だ。夜行性のメンフクロウも、四六時中カメラのフラッシュを浴びている。既にストレスの症状が出ている動物もおり、ショック死しても不思議ではない」と憤慨。天然資源環境省など、政府機関やバンコク都庁までもがイベントを支援していることについても、「極めて遺憾」と非難する。
また、この他の野生動物保護団体でも、「野性動物保護について世間の意識を高めようとするなら、この方法は間違いだ。若者達はきっと『人間は野生動物をどうにでもできる』と勘違いするだろう」と憤りを示した。
一方、こうした批判に対してエンポリアム側では、「野生動植物を救おう、というのがイベントのテーマ。動物たちの世話のため、常に専門家が待機している。それに、動物たちは普段、動物園の檻の中で暮らしており、わずか10日間のイベントを問題視することはないと思う」とコメントしている。
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