客に女子中学生を斡旋、22歳の女を逮捕！

　タイ警察は8月11日、15歳未満の少女を買春客を斡旋した容疑で22歳の女性、スパポンを、パトゥムタニ県内のショッピングセンター前で逮捕した。

　また、スパポンが斡旋した13歳の少女を買春した容疑で38歳と41歳の男も同県内のホテルで身柄を拘束された。

　今回、逮捕に至ったのは、女子中学生（13）の保護者が、「中1の娘が売春を強要されている」とパトゥムタニ県内の警察署に届け出たことによる。

　その保護者によれば、スパポン容疑者と知り合いになった女子中学生は皆、学校をサボるようになり、また、帰宅時間も遅くなったという。さらに、生徒によっては、数日間、家も戻らないこともあったようだ。

　そのため、保護者らは地元警察に捜査を求めたが、まったく進展がないことから、女性・児童保護団体として有名な「パウィナー財団」に相談。その後、警察は捜査に本腰を入れることになった。

　スパポン容疑者の自供によれば、人気機種の携帯電話や可愛らしい服を餌に女子中学生に売春を持ちかけたという。1回の売春でスパポンは4,000バーツ（約11,000円）を客から受け取ったが、少女にはその一部しか渡していなかった。さらに、回を重ねるにつれ、少女に渡す金額は1回200―300バーツ（570円―850円）へと激減していった。

　スパポンの手口であるが、女子中学生に「お姉さんは今、とってもお金に困っているの。助けてちょうだい」といって、売春客を紹介していた。しかし、中学生がこれを拒否すると、今度は、脅迫。このため、女子中学生は、好むと好まざるとかかわらず、スパポンに言われるまま、売春を繰り返していた。

　スパポンはビアガールやタイスキ店のウエイトレスとして勤務した時、多くの男性と知り合った。その後、これらの男性に対して女子中学生など未成年少女を斡旋していたという。

　今回逮捕された買春客のひとり、エンジニアのアナン容疑者（41）は、「スパポンが警察からマークされているとは知らなかった。ホテルに部屋に入ったとたんに警官に踏み込まれた」と話していた。

　なお、警察が押収した証拠品の中には顧客リストもあり、そこには、公務員、大学教授、ビジネスマンなど多数の名前が書かれていた。このため、警察では今後、その全員を調べることにしている。

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