2009年8月21日金曜日

タイ保健省、新型インフルでかん口令

 ニュースクリップの報道によれば、タイ北部、東北部の病院関係者はニュースクリップに対し、新型インフルエンザの感染者、死者について、特別なケースを除き外国の報道機関の取材に応じないようタイ保健省から指示されていることを明らかにした。

 タイ保健省によると、同国内で4月28日―8月15日に確認された新型インフルエンザによる死者は111人、感染者は1万3,019人。ニュースクリップの取材では、東北部ナコンラチャシマ県のマハーラートナコンラチャシマ病院だけで、4月28日以降、新型インフルエンザで妊娠中の女性3人と男児1人が死亡し、感染が疑われる患者5,000人以上を治療した。

 タイでは政情不安で昨年末にバンコクの空港が占拠され、今年4月には暴動が起きた。世界的な不況と新型インフルエンザの影響もあり、外国人観光客が大きく落ち込んでおり、政府は観光にマイナスになる報道を避けようとしているもようだ。

 一方、タイ保健省は21日、新型インフルエンザに感染し6月24日に死亡した男性(28)のおじ(42)が治療を行った私立病院2カ所について苦情を申し立てたことを明らかにした。死亡した男性は最初の病院で通常のインフルエンザと診断され3日入院し、症状が改善しないため別の病院に移ったが、容態がさらに悪化、10日後に別の有名私立病院の集中治療室に運ばれ、28日後に死亡した。医療費は合計300万バーツ(1バーツ=約2.8円)以上という。男性のおじは1カ所目と2カ所目の病院が抗インフルエンザ薬を処方しなかったことが死を招いたとして、政府に詳しい調査を求めている。

 タイでは新型インフルエンザの感染が始まった当初、患者が正しく診断されず、抗インフルエンザ薬を処方されなかったケースが多かったとみられている。ただ、死亡したケースの診療に関する情報公開は遅れ、具体的な状況はわかっていない。

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