2009年8月19日水曜日

警察庁長官、解任覚悟で徹底抗戦か?

 ステープ副首相(治安担当)は8月18日、パチャラワート警察庁長官が最南部視察から戻ったことを受け、「これ以上長官に地方視察や海外視察を命ずるつもりはない」と述べるとともに、「昨年10月のデモ隊制圧事件で責任を問われている長官は、国家汚職制圧委員会(NACC)の聞き取りに応ずる必要があるため忙しくなる」との見方を示した。

 同事件では、民主主義市民連合(PAD)側に多数の死傷者が出たが、これは、警官隊が爆発力の強い催涙弾を使ったためとされている。

 また、先に同長官が中国に視察旅行に出かけ、また、帰国後に最南部を視察したことから、ウィチエン副長官が長官代行に任命されたが、これは、連合幹部暗殺未遂事件の捜査妨害に長官が関与していたためとの見方が支配的だ。

 ただ、関係筋によれば、同長官は、「地方行きの命令が出てもバンコクにとどまる。解任を覚悟で抵抗する」と述べているという。なお、長官は9月末に定年退職となる。

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