アピシット首相は27日、ネット等を介して広く流布している同首相がソンクラーン期間中に大規模活動を展開していた反独裁民主主義同盟のデモ隊の強制排除を命じたとされる音声クリップが意図的に編集されたものであると指摘した上で、流布に関与した者に対して法的措置を講じる考えである事を明らかにした。
問題の音声クリップは、アピシット首相が当局に対して過激な手段を使用したデモ隊の強制排除を指示する模様を記録したものとされ、また、流布の背景に首相の信用失墜を狙うと共に30日に計画されている反独裁民主主義同盟の集会・デモにあわせて情勢を激化させたいとの思惑があるとも指摘されている。
アピシット首相は、過激な手段を講じた強制排除を命じた事は無く問題の音声クリップは明らかに意図的に編集、捏造されたものであると指摘した上で、流布に関与した者に対して法的措置を講じる準備を進めている事を明らかにすると共にかかる中傷目的のテープをEメールで回送する行為がコンピュータ法に違反すると警告した。
アピシット首相によると、ある政党とタクシン元首相系の企業が音声クリップの流布に関与していた事が初期調査段階で明らかになっているという。
一方、反独裁民主主義同盟幹部でタイ貢献党議員のチャトゥポン氏は、問題のクリップの流布への関与を否定すると共に、30日の集会の際にこのクリップを使用する考えが無い事を確認した上で、流布には同盟とは別の首相の施政に反感を持つグループが関与しているとの考えを示した。
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