反独裁民主主義同盟幹部のウェーン・トーヂラガーン氏は国外メディアとのインタビューの中で、同盟はタクシン元首相の個人部隊ではない正義と民主主義の為に闘う草の根運動組織であると語っていた事が明らかになった。
タクシン元首相付秘書官だったプロミン・ルゥトスラデート氏と大学時代の同期だった医師としても知られるウェーン氏は、現在の民主主義市民連合幹部のチャムローン・シームァン少将やソムサック・ゴーサイスック氏等と共に1992年の市民運動を主導した人物として知られ、その後チャムローン少将やソムサック氏等とビア・チャーンの上場反対運動を展開した後に当時タクシン政権の打倒を標榜していた連合に合流していたが、連合幹部側が国王による暫定首相の任命を活動目標に掲げた事が民主主義の精神に反するとして袂を分かち、クーデター発生を契機に同盟に合流していた。
ウェーン氏はインタビューの中でタクシン元首相の支持基盤が巨大な事は否定しないが、同盟はタクシン元首相により資金支援された、ないしは設立された同元首相の個人部隊ではなく、正義と民主主義の為に闘う草の根運動組織で、同元首相は同士の一人でしかないと語った。
ウェーン氏によると、同盟はタクシン元首相から一切資金支援を受けていないのだという。
また、地方の熱烈的な住民が多く参加している同盟がタクシン元首相を支持している事に関しては、同元首相が(かつて無い大衆政策により)彼らに政治的な権利を与えた唯一の首相だったからであるとした。
更に、同盟がソンクラーン期間中に17年来の街頭暴動を引き起こした事に関しては、全ては第三者によるもので、同盟側に責任は一切無いとした。
一方、ウドンターニー県の赤シャツ軍団を率いているクワンチャイ・プライパナー氏は国外メディアとのインタビューの中で、同盟の活動は東北地方の大衆からの支持を得ており、容易に大量の人員をバンコクに送り込むことが出来ると豪語した上で、同盟が王制の打倒を目標にしているとの指摘を否定している。
クワンチャイ氏によると、同盟は立憲君主制の存続を希望しており、3人の枢密院議長・評議員の退陣を要求しているのは、あくまで王室に巣くい利権をむさぼっている特権階級を打倒する為のもので王室打倒とは無関係なのだという。
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