タイのテレビ報道によると、9月13日午後7時ごろ、タイ深南部ヤラー市の路上でタイ軍義勇兵のグループが銃撃を受け、5人が死亡、2人が負傷した。義勇兵のグループはモスクで食事をとり、外に出て数十メートル歩いたところ、ライフル銃で撃たれた。犯人はピックアップトラック1台とバイク2台に分乗し、路上にくぎをばらまき逃走した。治安当局はイスラム過激派の犯行とみている。
深南部ではイスラム教の「ラマダン(断食月)」に入った先月から爆破、銃撃テロが頻発し、多数の犠牲者が出ている。12日にもイスラム教徒の天然ゴム園労働者の男性がのどを切られ殺害された上、死体を燃やされるなど、5人が殺害された。
ヤラー、ナラティワート、パタニー、ソンクラーのタイ深南部4県にはもともとイスラム教徒の小王国があったが、約100年前にタイに併合された。現在も住民の大半はマレー語方言を話すイスラム教徒で、タイ語、仏教が中心のタイでは異質な地域となっている。イスラム教徒住民の一部は断続的にタイからの独立運動を続け、2001年に武装テロを開始。以来、イスラム教徒、仏教徒の双方の住民、兵士、警官ら3,000人以上が銃撃、爆破などで死亡した。イスラム教徒側の死者も多く、治安当局者による超法規的処刑、報復テロなども疑われている。深南部を担当するタイ陸軍第4管区はテロ活動に加わっているイスラム教徒住民の数を8,000人程度と見積もっている。
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