バンコク週報の報道によれば、9月9日午後8時ごろ、タイ東部チョンブリ県のアパートで2日間、監禁されていた女性が救出された。
この女性はパタヤのカラオケに勤務するカンカニットさん(34歳)。警官が駆けつけた時、すでに近所の人に救助されていたが、手首には鎖がまかれており、身体中アザができていた。また、非常にやつれた様子だったので、警官が事情を聞くと、「2日間、何も飲み食いしていない」との答えが返ってきた。
カンカニットさんによれば、犯人は元恋人のチャトゥポン(26歳)。1週間ほど前に別れ話を切り出したが、これを拒否されたため、荷物をまとめて逃げ出したという。
チャトゥポンは以前、日本食レストランに勤務していたが、今では仕事をしておらず、カンカニットさんに小遣いをせびっては、博打に興じていた。また、非常に暴力的だったという。
そして、9月7日、カンカニットさんは「最後の話し合いをしたい」とのチャトゥポンの言葉を信じて、自分の部屋であうことにしたのであるが、部屋に入ったとたん、チャトゥポンはカンカニットさんの手足をしばり、さるぐつわをし、殴る蹴るの暴行。さらにナイフで顔の一部を切り、冷水をかけ、鎖で身体を縛った上、いっさい飲食物を与えなかった。
そして、9日になり、暴行に飽きたチャトゥポンは博打をするため、カンカニットさんのサイフから3,000バーツを抜き取り、「逃げたら、どこまでも追いかけて行って、殺す」と脅して外出。
その後、カンカニットさんは自力で手足を縛っていた布をほどくと、窓を開け、大声で助けを求めたことで、救助されることになった。
警察はチャトゥポンを起訴するため、現在、その行方を追っている。
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バンコク週報より
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