タイのテレビ報道によると、タクシン元首相派団体の反独裁民主主義同盟(通称:赤シャツ)は7月31日、バンコク都内の王宮前広場で1万人規模の集会を開き、タクシン氏の恩赦を求める500万人以上の署名が集まったと発表した。シリキット・タイ王妃の誕生日である8月12日までに王室に提出するという。
国外逃亡中のタクシン氏は会場に国際電話をかけ、支持者に謝意を伝えるとともに、早く帰国できるよう願っていると話した。また、開設を予定している衛星テレビ局でプミポン・タイ国王の業績を伝える特別チャンネルを設ける考えを示した。タクシン氏は国外滞在中の昨年10月、国有地購入をめぐる汚職で懲役2年の実刑判決を受け、以来帰国していない。
反独裁民主主義同盟の署名活動について、タイ政府や国立26大学の学長らは「恩赦願いを出すのは受刑者本人もしくは家族に限られ、タクシン氏は刑に服していないことから、恩赦の対象にはならない」と主張している。国王の諮問機関でUDDと対立する枢密院も懸念を強めているもようだ。また、アヌポン陸軍司令官は署名活動の広がりを抑えるよう軍に指示した。
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