2009年8月3日月曜日

タイ、麻薬の大型摘発相次ぐ

 タイ警察は1日、バンコク首都圏でパキスタン系麻薬密輸組織、タイ北部でミャンマー系の麻薬密輸組織を摘発し、パキスタン人4人とナイジェリア人2人、タイ人5人、ミャンマー人1人を逮捕、ヘロイン4.8キロと覚せい剤9万錠を押収したと発表した。押収した麻薬の末端価格は数億円に上る。

 調べによると、パキスタン人らは袋に入れたヘロインを飲み込み、旅行者としてタイに入国。タイ国内で体外に出し、各国の密輸業者に売りさばいていた。

 タイ北部系の組織はミャンマーの少数民族シャン族の武装グループと関係があるもよう。容疑者のシャン族の男はミャンマー製の覚せい剤をタイに密輸し、取引で得た金で武器を購入していたと供述している。

 一方、タイ北部メーホンソン県のミャンマー国境では1日、タイ国境警察のパトロール隊が武装グループと銃撃戦になり、武装グループ側の男1人を射殺、男が所持していた覚せい剤32,000錠を押収した。

 バンコク郊外のスワンナプーム空港では7月30日、イラン人の男(25)が麻薬所持で逮捕された。男はテヘラン発のマハン航空便でスワンナプームに到着、菓子袋の中に隠した覚せい剤4.3キロをタイに持ち込もうとした。

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