2009年9月11日金曜日

タイ東部の工場建設、住民が反対集会

 タイ東部ラヨーン県のマプタプット工業団地前で9日と10日、工場建設の中止を求める住民数百人が集会を開き、タイ工業団地公社(IEAT)の担当者に要望書を手渡した。タイのテレビ報道によると、アピシット首相はこの問題で、住民代表との会談に応じるもようだ。

 マプタプット地区については今年3月、深刻な環境汚染が起きているとした原告住民の訴えをタイ行政裁判所が認め、全域を公害防止地域に指定するようタイ環境委員会に命令。政府はこれを受け、5月、同地区での工場建設・拡張を一時凍結した。しかし環境アセスメントをクリアした事業計画についてはアピシット首相がゴーサインを出し、IEATが8月19日の理事会で、▽サイアム・ポリエチレン(投資額95.9億バーツ)▽サイアム・ティンプレート(同18億バーツ)▽バンコク・ポリエチレン(同58.9億バーツ)▽アディタヤ・ビルラ・ケミカル(タイランド)(同2.7億バーツ)――の4事業について建設を認可した。

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